車のエンジンがかからず「もしかしてバッテリーが上がった? どうすればいい?」と焦っていませんか。 エンジンが始動しない原因は複数あり、まず落ち着いて状況を見極めることが大切です。
そのうえで「バッテリー上がり」が原因の場合は「自力で応急処置をするケース」と「ロードサービスに依頼するケース」の2つに対応が分かれます。
この記事ではバッテリーが上がっているのかどうかの見極め方から、「自力で対応できる」か「ロードサービスを呼ぶ」かの判断、応急処置の方法、再発防止策まで分かりやすく解説します。
- 目次
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1. エンジンがかからない場合、まずは落ち着いて現状を確認

エンジンがかからないからといって、必ずしも「バッテリー上がり」が原因とは限りません。
安全を確保しつつ、まずは状況を冷静に確認しましょう。
自宅の駐車場など停車中に動かなくなったら
まずは安全のため、ギアが「P」に入っているか、サイドブレーキがかかっているかを確認します。
その後、以下のような症状がないかチェックします。
- ・キーを回しても(プッシュスタートボタンを押しても)音がしない or 弱々しい。または「カチカチ」という音だけが鳴る
・エンジンをかけずにイグニッションオンにしても、エアコンやルームランプなどの電装品が作動しない
上記のようなケースは、バッテリー上がりの可能性が高いと考えられます。
一方で「車が動かない」原因にはガス欠やシフト位置の誤り、セルモーター故障なども考えられるため、詳しくは以下の記事も参考にしてください。
走行中に車が動かなくなったら
走行中にエンジンが停止した場合は、バッテリー上がり以外の原因である可能性が高いです。
まずは安全を確保したうえで、状況に応じて道路管理者・警察・ロードサービスに速やかに連絡してください。
JAFのサイトでは、高速道路での故障発生時を想定し「ハザードランプを点灯させて路肩に寄せる」「同乗者を避難させ、停止表示器材などを車の後方に置く」などの手順を紹介しています。
2. ロードサービスを呼ぶか、自分で対処するかの判断基準
「バッテリーが上がってエンジンがかからない」と考えられる場合、ロードサービスを呼ぶべきか、自分で対応できる範囲かは安全性や状況を踏まえて判断することが重要です。
ロードサービスを優先すべきケース
次のような場合は、無理をせずロードサービスの利用を優先するのがよいでしょう。
- ・ブースターケーブルやジャンプスターターを持っていない
・作業に自信がない、不安がある
・EV/ハイブリッド車で、補機バッテリーか駆動用バッテリーか判断できない
・子どもや高齢者など、サポートが必要な人と一緒にいる
・夜間・雨天・交通量が多いなど、安全に作業しづらい環境
自力対応を検討できるケース
一方、次の条件がそろっていれば、自力での応急処置を検討してもいいかもしれません。
- ・自宅駐車場など、安全な場所に車がある
・取り扱い説明書を確認できる
・ブースターケーブルやジャンプスターターを持っており、使い方が分かる
・周囲に危険がなく、安全に作業できる
ただし、自己判断で作業し、感電や故障、ショートなどを起こすと危険なため、少しでも不安がある場合は無理をしないことが大切です。
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3. バッテリーが上がったとき、やってはいけないこと

ここでは、バッテリーが上がったときのNG行動を解説します。
何度もエンジンスタートを試す
セルモーターの始動には大量の電力を消費します。
何度もエンジンスタートを試すと、バッテリーの状態が悪化し、復旧が困難になることがあります。
一定電圧まで下がったバッテリーは、たとえ新品であっても急激に劣化するため、数回試してかからなければそれ以上の操作は控えましょう。
長時間放置する
バッテリー上がりの状態で長時間放置すると、自然放電により電圧がさらに低下し、劣化が進行します。
劣化が進むほど、充電しても元の状態に戻りにくくなり、再発リスクも高まります。
また前述の通り、自己判断での作業は危険を伴います。無理に自分で対処しないことも大切です。
4. 自分で応急処置する方法

ここからは「安全に作業できる環境が整っている」「専門の器具を正しく使える自信がある」方に向けて、応急処置方法を紹介します。
応急処置1|ブースターケーブルでエンジン始動(ジャンピングスタート)
ジャンピングスタートとは、バッテリーが上がった車と救援車をブースターケーブルでつなぎ、電力を分けてもらってエンジンを始動する方法です。

- 【準備するもの】
- ・故障車と同じ電圧の救援車
・ブースターケーブル(赤/黒)
・手袋
ケーブルの接続方法は、 「赤=プラス」「黒=マイナス」を基本に、車種ごとの指定に従って行います。
詳しい手順は以下の記事で解説しています。
応急処置2|ジャンプスターターを使用する
ジャンプスターターとは、救援車がなくてもエンジン始動に必要な電力を一時的に供給できる専用機器のこと。持ち運びやすく、緊急時にすぐ使える点が特徴です。
ただし、本体に十分な電力が蓄えられていなければ、必要なときに使えません。
また、対応電圧にも注意。一般的に普通車は12V程度が多いですが、必ず自車の電圧を確認し、説明書の指示に従って屋外で使用してください。
応急処置3|バッテリーそのものを充電させる
カーバッテリー用の充電器を使い、上がってしまったバッテリーをある程度復活させるという方法もあります。
ただし充電に時間がかかります。また、コンセント電源が必要なため、外出先などですぐにエンジンをかけたい場面には不向きなほか、エンジン始動に必要なスターター機能がないものもあります。
そのためカーバッテリー用の充電器は「バッテリーが上がらないよう、普段から備えておくためのアイテム」として活用するのが基本です。
5. バッテリー復旧後の注意点と今後の対策

いずれかの方法によりバッテリーが復旧し、エンジンが始動できても安心はできません。以下のようなことに注意しましょう。
エンジンを止めずしばらく走行する
復旧直後はバッテリー電圧が低く、エンジンを停止すると再びエンジンがかからない状態になるリスクがあります。目安として30分〜1時間ほど、可能な範囲で電装品を控えて走行しバッテリーを充電させます。
点検を受ける
エンジンが始動できないほど電圧が低下すると、バッテリーは確実に劣化します。たとえ新品のバッテリーであっても、一度でもバッテリー上がりを起こしたら、ディーラーや整備工場などの専門店で点検を受けるのがおすすめです。
また、寿命を迎えてしまったバッテリーは交換が必要です。バッテリー交換のタイミングや手順はこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
バッテリー上がりを防ぐための習慣
バッテリー上がりを回避するには、日頃から以下のようなメンテナンスを行うことが大切です。
- ・定期的に走行して充電する
・寿命(2〜4年)を迎える前に交換を検討する
・充電する(ただし過度な充電は逆にバッテリーの劣化を招くので注意)
・不安があれば業者にメンテナンスを依頼する
6. まとめ:不安な場合は「ロードサービス」を活用
ここまで紹介した方法は、あくまで応急処置です。作業に自信がない場合や、作業しづらい状況の場合、バッテリー復旧後に不安が残る場合もロードサービスの利用が安心です。
ロードサービスでは、バッテリー上がり対応をはじめ、さまざまなトラブルに対応しています。
例えば「おとなの自動車保険」のロードアシスタンス特約(ロードサービス)は、全国約8,000ヶ所の拠点から24時間・365日の対応が可能。バッテリー上がりのジャンピング作業はもちろんのこと、事故・故障トラブルにより自力走行ができなくなった場合にさまざまなサポートが受けられます。
7. 監修コメント
カー用品店では、さまざまなタイプのバッテリーが販売されています。それだけ、車によって適合するバッテリーは違うということ。
ジャンプスターターを使って応急処置する場合や、バッテリー充電器でバッテリー上がりに備えたい場合は、必ずメーカーが推奨するタイプを使用するようにしましょう。
