2台目の車を購入するとき、気になるのが自動車保険の等級の扱いです。「2台目の車は1台目とは別に自動車保険へ加入する必要があるのか」「等級は家族間で共有できるのか」といった疑問を抱く方もいるでしょう。
本記事では、2台目以降の車を購入したときの自動車保険の等級はどうなるのかを解説します。セカンドカー割引の活用法など、保険料を安く抑える方法もあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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1. 2台目以降の車を購入したときは新たに自動車保険の契約が必要
自動車保険は、人ではなく「車」に対してかける保険です。そのため、2台目の車を購入する場合は、1台目と2台目でそれぞれ自賠責保険と任意の自動車保険に加入する必要があります。
たとえば、2台目の車で事故にあった場合、1台目の自動車保険で補償を受けることはできません。2台目の車でも自動車保険に加入し、万が一の事故に備えることが大切です。
2. 2台目以降の自動車保険の加入方法
2台目以降の車の自動車保険に加入する方法は、主に以下の2つがあります。
- 新たに購入した車をセカンドカーとして新規契約する方法
現在お持ちの車(ア)の自動車保険はそのまま維持し、新たに購入した車(イ)の自動車保険を新規で契約する方法です。現在の契約内容を変更する必要がないため、手続きがシンプルな点が特徴です。一定の条件を満たせばセカンドカー割引が適用され、保険料を抑えられます。 - 車両入替を行ったうえで、現在お持ちの車を新規契約する方法
現在お持ちの車(ア)と新たに購入した車(イ)の車両入替を行い、現在お持ちの車(ア)については改めて新規で自動車保険を契約する方法です。車両入替によって(ア)に適用されていた等級をそのまま(イ)に引き継げるため、(イ)の車種・型式が保険料の高くなりやすいものである場合は、トータルの保険料を抑えられる可能性があります。なお、車両入替の際に一定の条件を満たせば、(ア)の新規契約にもセカンドカー割引が適用されます。
3. 2台目以降の自動車保険は同じ保険会社の商品を選ぶべき?
1台目と2台目の自動車保険は、同じ保険会社の商品を選ぶこともできれば、別の保険会社の商品を選ぶこともできます。同じ保険会社で契約すべきか悩んでいる方は、それぞれのメリット・デメリットを比べてみると良いでしょう。
同じ保険会社にする場合のメリット・デメリット
同じ保険会社で契約すると、問い合わせや更新手続きの窓口が一元化されるため、住所変更や契約内容の確認といった各種手続きの手間を省ける点がメリットです。また、保険会社によっては複数台をまとめて契約することで割引が適用され、保険料を抑えられる場合があります。
一方で、保険会社によって補償内容や保険料には違いがあるため、十分比較・検討をせずに契約すると結果的に保険料が割高になる可能性があります。
別の保険会社にする場合のメリット・デメリット
自動車保険の補償内容や保険料は、保険会社によって異なります。1台目と別の保険会社を選ぶことで、各社の強みを組みあわせて自分にあった補償を備えやすくなるでしょう。また、セカンドカー割引は1台目と異なる保険会社で契約しても条件を満たせば適用されるため、別の保険会社を選んだからといって割引を受けられなくなるわけではありません。
ただし、契約先が分かれることで更新や変更の手続きが煩雑になりやすい点や、同一保険会社で契約した場合に適用される複数台割引などが利用できない点には注意が必要です。
検討の際は、複数社で見積りを取ったうえで、補償内容や保険料を総合的に比較するとよいでしょう。
4. 1台目と2台目以降で自動車保険の等級は共有できる?
自動車保険には、事故歴に応じた保険料の割引・割増を適用する制度「ノンフリート等級制度」が設けられています。
ノンフリート等級制度の等級は1等級~20等級(一部の共済では22等級)に区分されており、1年間無事故だと等級が上がる仕組みになっています。新たに自動車保険を契約するときは、原則として6等級からのスタートです。保険料の割引率・割増率は等級に応じて変動し、基本的には等級が高いほど保険料により大きい割引率が適用されます。
等級は車を運転する方ではなく、自動車保険の契約そのものに対して設けられます。1台目と2台目の自動車保険は別契約となるため、等級を共有することはできません。たとえば、1台目が20等級で割引率が高くても、その割引を2台目の契約にそのまま適用することはできず、2台目は新たに等級を設定することになります。
ただし、新たに車を購入したときや所有している車を廃車・売却などで手放した場合など、一定の条件を満たした時に等級を別の車に引き継ぐことは可能です。
ノンフリート等級については、以下もあわせてご覧ください。
5. 2台目以降の車に「セカンドカー割引」が適用される場合は7等級からスタート
自動車保険の等級は、初めて自動車保険に加入するときに原則として6等級からスタートしますが、2台目以降の車に「セカンドカー割引」が適用される場合は7等級からスタートできます。
セカンドカー割引とは、2台目以降の車に初めて自動車保険を契約する場合に、一定の条件を満たすことで7等級からスタートできる制度のことです。等級が1つ上がっている分、保険料により高い割引率が適用されます。
また、セカンドカー割引は1台目で契約している保険会社や共済が2台目と異なる場合でも、条件を満たせば適用されます。
セカンドカー割引を受けるための条件
セカンドカー割引を受けるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。たとえば、SOMPOダイレクトの「おとなの自動車保険」のセカンドカー割引(複数所有新規)は、以下の条件を満たす場合に適用されます。
- 2台目の車が、過去13か月以内に(他社を含め)自動車保険を契約したことのない車であること
- 1台目の契約の等級が11等級以上であること
- 1台目と2台目の車が以下のいずれかであること

- 2台目の記名被保険者(契約の車を主に使用される方)が以下のいずれかに該当し、かつ個人であること

- 2台目の車両所有者が以下のいずれかに該当し、かつ個人であること

上記の「車両所有者」とは、契約の対象車を所有している方をいいます。基本的には、車検証などの所有者欄に記載されている方が車両所有者となります。
また、条件に記載の「1台目の契約の記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」における「親族」は、六親等内の血族や、配偶者および三親等内の姻族が該当します。
6. 2台目以降の自動車保険の注意点や保険料を抑える方法
2台目以降の自動車保険を契約する際に注意しておきたいポイントや、保険料を抑える方法を4つご紹介します。
- 補償内容や特約が重複しないようにする
- 車両入替を検討する
- 運転者の範囲や年齢条件を見直す
- 複数台契約向け割引(セカンドカー割引以外)を実施している保険会社に切り替える
2台目以降の自動車保険を契約するときに意識してみてください。
補償内容や特約が重複しないようにする
2台目以降の自動車保険契約時は、1台目の保険と補償内容が重複しないように気をつけましょう。補償内容が重複していると、必要以上に保険料を支払うことになる可能性があります。
特に重複しやすいのは、記名被保険者だけでなくその家族も補償対象に含まれる保険・特約です。
| 補償内容 | 補償の概要 |
| 人身傷害保険(車内・車外ともに補償するタイプ) | 事故で死傷した場合に、過失割合にかかわらず治療費や休業損害などを補償する保険。契約の車に搭乗中の事故だけではなく、歩行中や他人の車(契約の車以外)に搭乗中の事故も補償対象に含まれる |
| 弁護士費用特約 | 自動車事故などで被害にあった際、相手方への損害賠償請求にかかる弁護士費用を補償する特約 |
| 個人賠償責任特約 | 日常生活の事故で他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償責任を補償する特約 |
| ファミリーバイク特約 | 原動機付自転車を運転中の事故による損害を補償する特約 |
人身傷害保険については、1台を「車内・車外の事故を補償するタイプ」、もう1台を「車内のみ補償するタイプ」にすることで重複を避けられます。それ以外の特約は、いずれか1台のみにセットすることで保険料の無駄を省けます。
※人身傷害(車内・車外ともに補償タイプ)、個人賠償責任特約、ファミリーバイク特約については、保険金額が無制限以外の場合、完全には重複しません。保険金額を無制限に設定している場合は、一つの契約だけで損害全額がカバーされるため、もう一方の契約からは保険金が支払われず、補償が完全に重複します。しかし、無制限以外(例:1億円など)の場合は、一方の契約で損害額を補いきれないときに、もう一方の契約から不足分の保険金を受け取れる可能性があります。
重複を避けるためにも、2台目以降の自動車保険を契約するときは1台目の保険の補償内容をよく確認しておきましょう。
車両入替を検討する
車両入替とは、現在保険を契約している車を別の車に切り替える手続きのことです。
保険の対象となる車を2台目の車に切り替えると、1台目の等級を2台目に引き継ぐことができます。
車両入替の手続きを行った場合、1台目の車は新しい自動車保険を契約することになり、等級は6等級(セカンドカー割引を利用する場合は7等級)からスタートします。
自動車保険の保険料は車種・型式によって異なるため、2台目が保険料が高くなりやすい車種・型式だった場合、車両入替をして1台目の割引率が大きい等級を2台目に引き継ぐことで、トータルの保険料を抑えられる可能性があります。
なお、車両入替は手続きが遅れると補償の空白が生じる恐れがあるため、納車日までに忘れず手続きをしましょう。
運転者の範囲や年齢条件を見直す
自動車保険には、補償対象となる運転者の範囲を限定する「運転者限定特約」、補償対象となる運転者の年齢を限定する「運転者年齢条件特約」をセットできます。
運転者限定特約や運転者年齢条件特約を適切な範囲に設定し直すことで、保険料を抑えられる場合があります。
たとえば、「子どもを補償対象の運転者の範囲に含めていたが、現在は自分しか運転しない」といった場合は、運転者の範囲をご自身のみに変更し、運転者年齢条件をご自身の年齢を基準に設定し直すと保険料を抑えられます。
なお、「おとなの自動車保険」は1歳刻みの保険料体系を採用しています。運転者の範囲内であれば一部のケースを除き、ご自身で年齢条件を変更する必要はありません。
複数台契約向け割引(セカンドカー割引以外)を実施している保険会社に切り替える
保険料の負担を抑えるなら、2台目割引を利用できる自動車保険に切り替えるのもおすすめです。保険会社によっては、新たに2台目以降の車を契約する場合に保険料が割引される2台目割引を設けています。
たとえば、「おとなの自動車保険」を契約中の方が2台目も加えて契約する場合、「おとなの2台目割引」が適用され、2台目以降の契約の保険料が600円割引されます。
7. 自動車保険の2台目以降に関するよくある質問
セカンドカー割引は3台目や4台目の車にも適用されますか?
セカンドカー割引は2台目「以降」の車を対象とした制度であるため、3台目や4台目の車を新たに購入して自動車保険を契約する場合にも、条件を満たせば適用されます。
ただし、セカンドカー割引はあくまで「新規契約の等級が7等級からスタートする」という仕組みです。台数が増えるごとに割引率が大きくなるものではなく、3台目でも4台目でも適用される内容は変わりません。
1台目の車と2台目の自動車保険の等級を入れ替えることはできますか?
原則として、すでに自動車保険を契約している2台の車の間で、等級をそのまま入れ替えることはできません。等級の入替えが認められるのは、新たに車を購入したタイミングか、所有している車のうち1台を廃車・譲渡・返還などで手放すタイミングにかぎられます。
8. セカンドカー割引を活用して2台目以降の自動車保険料を抑えましょう
自動車保険に初めて加入する場合は基本的に6等級からのスタートです。
しかし、セカンドカー割引が適用される場合は割引率がより大きい7等級からスタートし、保険料がお得になります。セカンドカー割引の適用にはいくつか条件があるので、2台目の自動車保険を選ぶときは内容をよくチェックしておきましょう。
自動車保険の保険料をより抑えたい方は、「おとなの自動車保険」への加入をご検討ください。「おとなの自動車保険」では、セカンドカー割引をはじめとしたさまざまな割引を設けています。
9. 監修コメント
セカンドカー割引の適用条件の一つに、「2台目以降の車の所有者が個人であること」があります。自動車ローンを返済中の場合やリースで車を利用している場合、車検証の所有者欄がクレジット会社名やリース会社名になっているため、割引を受けられないのではないかと不安になる方もいるかもしれません。しかし、このような場合は車検証上の使用者(借りた方)を所有者とみなすため、割引の対象になります。
また、セカンドカー割引は、2台目以降の車が、これまで自動車保険を契約したことのない車である場合に適用される割引です。そのため、それぞれ別の自動車保険に加入している複数の車を、1つの保険会社にまとめたいといった場合には適用されません。このようなときは、「おとなの自動車保険」の「おとなの2台目割引」のように、新規契約でなくても2台目以降の契約に適用される割引のある保険を選ぶことで、保険料を抑えられます。
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